【最近の事故について、オーナーの責任とは】

今回は【最近の事故について、オーナーの責任とは】についてです。


ご存知の方もいるかと思いますが、今月17日、北海道苫小牧市で2階建てアパートの2階外側の通路の床が抜け


5人が重軽傷を負う事故が発生したとの報道がありました。


このような事故が万が一起こってしまった場合、物件のオーナーはどのような法的責任を問われるのでしょうか?


弁護士などの専門家の見解をご紹介します。


弁護士は、オーナーの「刑事責任に問われる可能性は低い」としたうえで、


「いわゆる『工作物責任』に基づいて、民事での責任追及は免れないだろう」と述べています。


工作物責任とは・・・


土地の工作物とは、マンションやアパート、塀や擁壁など、土地に接して人工的に建てられたものをいいます。


工作物責任とは、工作物による事故で被害が生じた場合、過失の有無や原因にかかわらず、物件のオーナーが賠償責任を負わなければならないとされています。


(例)

・アパートの塀が壊れ、通行人がけがをした。

・階段が崩落したことで、住人がけがをした。


これらはオーナーの責任となるということです。


つまり、所有する物件で事故が発生した場合、過失の有無にかかわらず、オーナーは損害賠償の責任を負わなければならないとのことです。


ただし、管理会社に物件の管理を任せていた場合、責任の所在が変わる可能性もあるそうで、例えば管理会社が入居者から修繕の依頼を受けていたにもかかわらず、


オーナーに対して報告を怠っていた場合は、管理会社が損害賠償の責任を負う可能性も考えられるといいます。


では、今回のような事故を未然に防ぐためにどのようなことが必要なのでしょうか?


アパート共用部の床は、デッキプレートと呼ばれる波形に加工された鋼板を下地として、そこにモルタルを打設して作られることが多いです。


その下には小梁などの鉄骨部材を架け渡して重さを支える仕組みになっており、アパートの階段や共用床など、鉄骨の錆び補修を専門とする業者によると、


特にデッキプレートとモルタルでつくられた床の場合、モルタルのクラックから水が浸入して裏側に回り、錆が生じるケースが多いとのこと。


事故は、鉄骨錆び腐食が進み、床の崩落につながった可能性もありそうです。


鉄骨は塗装が剥がれると急速に腐食が進みます。


深刻なダメージになる前に、一般的な相場より少し早めの7~8年に1度は塗装を行うことが、鉄骨を長持ちさせる秘訣です。


メンテナンスを怠って被害が発生してしまえば、損害賠償の支払いや、最悪の場合、刑事責任を追及される可能性もあります。


物件に問題がないか、修繕の必要な箇所がないか、管理会社と連携して、確認を取りましょう。


愛知県一宮市を拠点に、愛知・岐阜・三重のエリアで塗装や内装、水回りのリフォーム、原状回復工事を承っています。


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