【住宅設備の基礎~給水と給湯~】 

今回は【住宅設備の基礎~給水と給湯~】についてです。


建築基準法では、建築設備の定義として「建築物に設ける電気、ガス、給水、排水、換気、暖房、冷房、消火、排煙もしくは浄化槽または煙突、昇降機もしくは避雷針」と位置付けられています。


戸建住宅の建築設備は、給排水衛生設備、空気調和換気設備、電気設備の3つに分けられます。



●給水設備


道路に敷設されている配水管から、建物内の末端の水栓器具までに使用されている給水管や水栓器具を給水装置といいます。


給水装置は、水道メーター (水道局所有)を除いたすべてが使用者(土地および建物の所有者または使用者)のものになります。


ただし、分岐から水道メーターまでの給水装置は水道局で管轄され、漏水があった場合は水道局の負担で修理を行います。


給水装置工事は水道局が指定した工事業者(指定給水装置工事事業者)でなければ施工ができません。


戸健て住宅の水道メーターの口径は一般的に20mmですが、水栓の数などの条件により水道局で口径を指定しているところもあります。


メーター口径を変更する場合、新設するメーター口径に適した給水管へ、使用者の負担で配管取り替えになります。



●給湯設備


給湯方式は、大きく局所式と中央式に区別されます。


局所式は、給湯が必要な個所に湯沸し器を分散配置するもので、キッチンの瞬間湯沸し器や浴室のバランス釜が該当します。


中央式は、熱源機から必要な箇所に配管で給湯するもので、瞬間式と貯湯式があります。


瞬間式には、熱源によりガス給湯器と石油給湯器があります。


ガス給湯器には、排熱を利用した高効率の潜熱回収型給湯器(エコジョーズ)があります。


家族の人数などから適切な「号数」があります。


貯湯式には、電気を熱源とした電気温水器とヒートポンプ給湯機(一般にエコキュート)、都市ガス・LPガス・灯油などから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電した排熱を利用した家庭用燃料電池(一般にエネファーム)があります。



~ガス給湯器能力の目安~



給湯器の湯量は号数を基準とします。


たとえば水温+25℃のお湯を1分間に24L(リットル) 出せれば、24号となります。


号数が大きいほど一度に大量のお湯を使うことができます。


(各号数の目安)


10号・・・台所専用


16号・・・普及型(一般的な一世帯家庭用)


20号・・・1年中快適にシャワーが浴びられます


24号・・・冬場もシャワーと湯栓の同時給湯ができます


28号・・・24号にプラス4号の余裕の給湯


32号・・・シャワー2か所の同時使用OK。春・夏・秋の3シーズンならシャワー2か所と水栓1か所の同時使用が可能です




愛知県一宮市を拠点に、愛知・岐阜・三重のエリアで塗装や内装、水回りのリフォーム、原状回復工事を承っています。


東海三県のリフォームはLINK・DECOにお任せください。