今回は【リフォームで相談の多い住まいの不満。1月に多いのはやっぱり・・・】についてです。
現在のお住まいの「不満」を聞かせて下さいと尋ねると、この時期にやっぱり多いのが、「家の中が寒い」という声。
中には、
「外にいるより寒い気がする」
「家の中で吐く息が白い」
なんて声も聞かれます。
家の中の方が寒い!なんて、本末転倒ですよね。
しかし、実際に「冬の日中」になると温度も体感も低くなることが発生しています。
日中に関しては、外にいる時は冬の時期でも「太陽光」から心地よい熱をもらっています。
理由は、太陽光に含まれる赤外線が電磁波の形で、われわれに直接熱を輻射熱として伝熱してくれているためです。
そしてもう一つの大きな理由が「熱移動」。
懐かしい話かもしれませんが、子供の頃に学校で学んだ熱移動です。
熱は高い温度から低い温度に移動します。
だから、お住まいも冬は暖房で温めた室内の熱が「流出」し、夏は外気の熱い熱が室内に「流入」してくるわけです。
この現象は、家の中でも当然発生していて、冷やされた室内の「壁」や「床」に、高い温度(体温)の熱が流出しています。
そこで、最新のお住まいは「高気密・高断熱」が人気です。
冬も夏も外気の影響を室内が極力受けない様に、壁や床に高性能の「断熱材」を施して、空気の流入、流出を徹底的に削減します。
そして、温かい空気の熱を移動させる「対流熱」のエアコンだけでなく、「壁」や「床」などの物体へ直接熱を伝える「輻射熱」を利用した「蓄熱式床暖房」などが採用されることが多くなってきています。
実は少し前までは「断熱性能が脆弱」なお住まいが多いです。
その理由は、
・日本が世界的に見ても温暖で過ごしやすい気候
・高度経済成長期から続いた「住宅の供給不足」がもたらした住宅需要で、家づくりは質より量に比重が置かれていた
だから「家の中が寒い」と思われながらも、「もう古いから仕方ない」と思われている方はご注意下さい!
実際に、経年で断熱性能や気密性能の劣化現象も発生していることもあるのですが、「断熱性能値が、お客様の期待に不足している」といった方が正解の可能性があります。
つまり、リフォームで家を暖かくすることは可能です!



