今回は【人が暮らしやすい住まいがペットにとって理想的ではない!?配慮すべきポイント】についてです。
お家でペットを飼っているご家庭が増えているようです。
老衰で他界してしまいましたが、我が家もシーズー犬を飼っていました。
家族の一員でもある大切な存在なのではないでしょうか?
リフォーム時にペットのことも考えてあげましょう。
まずは、ペットが動き回るのは主に地上数10cmまでの世界だということです。
ご存知の方も多いかと思いますが、暖気は上に上がり、冷気は下に溜まる性質があります。
人が快適だと思っていても、床上10cm程度からせいぜい数十cmまでにすっぽりとからだが収まり、その範囲が生活の基本であるペット。
特に犬にとっては、厳しい環境である場合があります。
ホルムアルデヒドなどのVOC(揮発性有機化合物)※も、ほとんどが空気より重いため下に溜まります。
そのためペットにアレルギー症状が多く出る傾向も出ています。
同じ部屋にいても、ペットは違う環境に置かれていることを忘れないようにしてください。
※VOC(揮発性有機化合物)
VOCは揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)の略称で、塗料、印刷インキ、接着剤、洗浄剤、ガソリン、シンナーなどに含まれるホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなどが代表的な物質。目がちかちかしたり、頭痛がするなど、人の健康に害を及ぼす可能性があります。
それから、ペットとの暮らしでは、掃除のしやすさが重要です。
たとえば、床はフローリングやタイル仕上げにしたり、壁の低い位置はペットのからだが当たって汚れるので、その部分だけを張り替えてもおかしくないように、あらかじめツートーンの壁紙デザインにしておくといった工夫も有効です。
しかし“掃除のしやすさ”は、あくまでも飼い主の都合。
それが必ずしもペットの住みやすさにつながらない場合もあります。
たとえばフローリングは、素材や表面の仕上げ方法によっては滑りやすく、ペットの股関節に悪影響を及ぼすケースがあります。
滑ることをいやがってペットが歩かなくなるという弊害も生まれます。
フローリング、タイル等、床材を選ぶときは、滑りにくさを確認してから採用することが必要です。
次にニオイの問題です。
ペットが発する臭いは、飼い主は慣れているためにほとんど気になりませんが、初めてその家を訪問する人にはすぐ分かります。
消臭・芳香剤なども市販されていますが、こうしたもので人工の臭いを“かぶせる”よりも、臭いを吸着する効果のあるセラミック系の壁材を採用するほうが室内の空気を汚しません。
ただし、こうしたタイルは汚れには弱く、一度汚れると、それを元のようにきれいにするのは困難です。
一定の高さより上など、ペットのからだが触れない範囲に張るのがおススメです。
最後におさえておきたいこととして、同じペットでも、犬と猫では性格も動き方も異なります。
犬は群れで暮らす動物であり、高さの変化は苦手で、その動きは平面的です。
これに対して猫は、孤独に暮らす傾向があり、高さの変化が大好きで、その動きは立体的です。
こうした性格の違いを踏まえて、快適な場所を用意することがペットの幸せにつながります。
犬であれば、段差や階段、間仕切り壁などの障害物が少なく、広い範囲を自由に歩き回ることができ、また家族の顔がいつも見えるような空間であること。
猫であれば、縦の変化に富んで、高い位置から安全に全体を見渡せるようなポジションが得られるかどうかが「快適さ」のポイントなのだそうです。
愛知県一宮市を拠点に、愛知・岐阜・三重のエリアで塗装や内装、水回りのリフォーム、原状回復工事を承っています。
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