【高齢者や障害者にやさしい水廻りリフォームのポイント】

今回は【高齢者や障害者にやさしい水廻りリフォームのポイント】についてです。


通常、洗面・脱衣室の有効スペースは、間口1,200mm×奥行1650mm程度以上ですが、高齢者や障害者の場合は異なります。



●洗面・脱衣室のスペース


高齢者や障害者の利用を考慮すると、椅子に腰を掛けながら洗面および脱着衣動作ができる広さが必要になります。


車いすで使用する場合には、車いすの方向転換を考慮して、有効寸法は最低でも間口1,650mm×奥行1,650mm以上は必要となります。


限られたスペースを有効に活用するため、洗面・脱衣室とトイレをワンルー ム化することも1つの方法です。



●洗面カウンター


洗面台をカウンター式にすると、物を置くスペースがとれ、車いすで利用する場合でも寄りかかって片手でも動作がしやすくなるため利便性がよいです。


ただし、カウンターの高さは低すぎても高すぎても使いにくくなってしまうため、ちょうどよい高さに設定しましょう。


一般に、車いす使用者の洗面カウンターの取り付け高さは、床面から720~760mm程度がよいとされています。



●キッチン


高齢者や障害者が、日常的に調理を行うことはそれほど多くはないかもしれませんが、実際に調理を行う場合には、家族と共用にするのか本人専用とするかを含めて、よく話しあって計画するとよいでしょう。


調理機器類を一直線上に配置するI型キッチンは、一般的によくみられる配置です。


移動動作が左右方向に限られるので、小規模なキッチンの場合には、移動距離が短く高齢者には適しています。


I型キッチンに対して、調理機器類を直角にするL型キッチンは、I型キッチンと比べて車いすでの移動に適しています。


ただし、I型キッチンよりもスペースが必要となるため、キッチンとダイニングが一体化したダイニングキッチンでの計画で採用するとよいでしょう。


椅子座での調理作業を考慮して、シンク下部に膝を入れやすいスぺ-スが設けられているなど、高齢者が調理しやすい配慮がされたキッチンや車いすでの調理に配慮したキッチンなども商品化されています。



車いす対応の洗面カウンターのポイント



・家具の使用も考慮して、鏡は立っていても、車いすやいすに座っていても見える高さまでカバーできるものとする。


・一般に洗面カウンターの取り付け高さは、床面より720~760mm程度ですが、対象者に適した高さに設定する。



車いす対応のキッチンカウンターのポイント



・水はねしないように泡沫水栓とする。


・シンクの深さは120~150mm程度とする。


・シンクの高さは750~800mm程度とする。



愛知県一宮市を拠点に、愛知・岐阜・三重のエリアで塗装や内装、水回りのリフォーム、原状回復工事を承っています。


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